スクリーン印刷
ポリエステルやナイロンなどの繊維で作られている版を使用する特徴のある印刷工程です。これは、版の上にインクをのせ、スキージと呼ばれるヘラ状のもので版の穴の開いている部分にインクを押し出してフィルムに付着させる原理を用いています。
- 製品の特徴
- フィルムインサート成形のデザインの元となる「加飾」の大切な役割を担います。メタリック感や金属ヘアーライン調、木目など多彩な意匠表現が可能。右の写真は、スクリーン印刷したフィルムをインサート成形した状態です。
射出成形
プラスチック製品の製造において最も多く用いられる成形方法です。樹脂の粒(ペレット)を加熱筒(シリンダー)で融解させ、スクリューで金型に注入し、冷却して成形します。2種類の樹脂を同時に成形できる2色成形機も保有しています。
- 製品の特徴
- フィルムをインサートすることで、スイッチのエンボス加工が可能、押しボタン機能が実現できます。印刷品をインサートすることで耐水性と透過性をもち、透明ディスプレーを表現可能です。また、自動車内装部品のタッチ式のパネルとしても採用されています。
スパッタリング
主にプラスチック成形品の表面に金属膜を形成させる工程です。真空状態でプラズマ化されたアルゴンをターゲット(金属膜を形成させたい金属)に当て金属原子を飛ばして表面に付着させる工程。蒸着より密着が強く、膜厚が薄いことが特徴です。
- 製品の特徴
- ハンドルマークをエラストマー系樹脂でスパッタリング加工。そのため、万一自動車が衝突した場合にもプラスチックが飛散しないエンブレムが出来上がります。
ポッティング
印刷したフィルムまたは金属板の上に特殊で透明な樹脂を盛る工程です。エンブレム等に使用される技術で、銘板に立体感を与えます。 使用する樹脂は、鉛フリーで環境に優しい材料を用いています。
- 製品の特徴
- 金属のプレス加工技術とポッティングの技術を合わせることで、金属の高級感と透明樹脂の立体感が表現できます。
主要設備
スクリーン印刷部門
- シリンダープレス/3台
- スクリーン印刷機/8台
成形部門
- 射出成型機/23台
- プレス機/11台
スパッタリング部門
- スピンドル塗装/2台
- 塗装ブース/2台
- スパッタ機/1台
真空圧空成型部門
- 真空圧空成型機/1台
ポッティング部門
- ポッティング機/1台